車内に放置された乳児が死亡 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ヒューストンで8日、車の中に放置された生後3カ月の乳児が死亡した。
ヒューストン警察の幹部が記者会見で語ったところによると、当局は同日午後3時半ごろに通報を受け、市内のメンタルクリニックに出動した。
乳児の母親は4歳の上の子を連れてクリニックに入り、帰ろうとした時点で車内にいた乳児の異変に気付いて院内へ運び込んだ。乳児は搬送先の病院で死亡が確認された。
同幹部は「ヒューストンは非常に暑くなる。どんな状況であろうと、子どもを一瞬たりとも車内に放置してはいけない」と強調。車のエアコンを使ったり窓を開けたりすれば安心と思うべきではないと訴えた。乳児が放置されていた時間は不明だという。
乳児の母親は、父親とともに捜査に協力している。
国立気象局(NWS)のデータによると、市内の8日の最高気温は38.3度に達していた。
米国内で今年、高温の車内に放置されて死亡した子どもは16人目。熱中症警戒サイトによると、1998年から昨年までの間に亡くなった15歳未満の子どもは、年平均38人に上った。
米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、車内の温度はわずか10分間で10度以上上昇することがある。外気温が低くても、1時間のうちに22度も上がる恐れがあるという。
NHTSAによれば、子どもの体温は大人と比べて3~5倍の速さで上昇し、約41.7度に達すると生命に危険が及ぶ。