検察、12を超える罪状で起訴求める見込み 米大統領選の結果覆す画策で 米ジョージア州
(CNN) 米南部ジョージア州フルトン郡の地区検事が、トランプ前大統領やその仲間が2020年米大統領選の同州の結果を覆そうとして進めた取り組みについて、来週大陪審に事件を提示し、12を超える罪状で起訴を求める見込みであることがわかった。情報筋がCNNに明らかにした。
ファニ・ウィリス地区検事は共謀とゆすりの罪での起訴を視野に入れている。同罪状では複数の被告に対する起訴が可能となる。捜査は広範囲に及び、選挙当局者への圧力、偽の選挙人を送り込む陰謀、同州コーヒー郡での選挙システム侵入に注目してきた。ウィリス氏は民主党員。
情報筋によると、こうした取り組みに加わったトランプ氏側の人物は来週起訴されると考えている。CNNは以前、トランプ氏自身も本件で起訴されると考えていると報じた。
ウィリス氏の事務所はコメントを控えた。
ウィリス氏が捜査を開始したのは21年初頭。トランプ氏が同州のラフェンスパーガー州務長官(共和党)に電話し、同州で勝利を収めるのに必要な票を「探す」ように圧力を掛けた直後からだった。
トランプ氏は今月8日の選挙イベントで、「非の打ちどころのない電話」だったと改めて主張した。
ウィリス氏はゆすりの罪状での起訴も検討していると伝えられている。RICO法(集団暴力・腐敗組織法)での起訴は、ウィリス氏がこれまでアトランタ地区の教師やミュージシャンに対して異例の形で利用してきた。
トランプ氏は既に、20年大統領選敗北後に権力の座にとどまろうとする取り組みで、ジャック・スミス特別検察官から4つの連邦法違反の罪状で起訴されている。その行為の多くはジョージア州での選挙結果を覆す画策だったが、トランプ氏は初出廷時に無罪を主張した。
事情に詳しい関係者によると、トランプ氏の弁護団は4回目の起訴が数日以内に行われると予想している。