米南西部、熱帯暴風雨「ヒラリー」で記録的大雨

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カリフォルニア州パームスプリングスで起きた冠水被害の様子=20日/AIOFILMZ

カリフォルニア州パームスプリングスで起きた冠水被害の様子=20日/AIOFILMZ

(CNN) ハリケーンから熱帯暴風雨に勢力を弱めた「ヒラリー」が、メキシコと米南西部に大雨と暴風をもたらした。

ヒラリーは20日、熱帯暴風雨に勢力を弱めてメキシコに上陸した後、カリフォルニア州南部を通過した。21~22日にかけて、さらに雨が続くと予想されている。

国立ハリケーンセンターによると、21日早朝には風速約16メートルの風をともない、カリフォルニア州サンディエゴから北へ約630キロ離れたネバダ州中部を進んだ。ネバダ州を熱帯暴風雨が直撃したのは、観測史上初めて。

カリフォルニア州南部は記録的な大雨に見舞われた。パームスプリングスでは24時間で、年間の総雨量に相当する約109ミリの雨が観測され、幹線道路が閉鎖された。

州中部のデスバレー国立公園でも約43ミリと、過去最多に近い雨量に達した。園内の中心部にある集落ファーネスクリークは8月の平均雨量5ミリに対し、16ミリの雨が降った。

ロサンゼルス中心部では約39ミリの雨を記録した。

ネバダ州北部リーキャニオンの雨量は220ミリを超え、1906年に観測された約111ミリの最多記録を大幅に上回った。

現在もカリフォルニア州南部からアイダホ州北部にかけての住民1600万人以上を対象に、洪水注意報が出ている。国立気象局(NWS)は、通常なら起きない場所で鉄砲水が発生する恐れもあるとして注意を呼び掛けた。さらに山沿いなどでは21日にかけ、強い風が続くとみられる。

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