米南西部、熱帯暴風雨「ヒラリー」で記録的大雨
ヒラリーの中心は20日午後8時ごろ、カリフォルニア州ロサンゼルス中心部の南東約16キロを通過した。ロサンゼルス郡とその西側のベンチュラ郡では同日夜に鉄砲水や土砂崩れの被害が相次ぎ、多くの車が立ち往生した。ただしNWSによれば、ロサンゼルスの風雨は21日午前までに峠を越えた。
同州南部の各地で洪水や土砂崩れ、倒木などの被害が報告された。サンディエゴでは20日、川沿いで少なくとも9人が救助された。ネバダ州でも道路が激流と化し、車が立ち往生した。
停電情報サイトによると、カリフォルニア州で4万8000世帯あまりが停電中。ロサンゼルス市内だけで1万8000世帯に上り、復旧作業が続いている。同市当局者は21日、一時は4万1000世帯が停電したと述べた。
一方メキシコでは、ヒラリーの被害で少なくとも1人が死亡した。連邦当局によると、同国では停電の被害が約38万世帯に及んだが、21日までに約8割が復旧した。