米高官が北朝鮮に警告、ロシアに武器供与なら「代償払うことに」
(CNN) 米ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官は5日の記者会見で、北朝鮮がロシアに武器を供与するなら、国際社会で代償を支払うことになるとの警告を発した。
北朝鮮に対する具体的な措置には言及しなかった。北朝鮮はすでに大量破壊兵器の開発をめぐり、国連と米国の制裁対象となっている。
サリバン氏は会見で、米国がこれまで北朝鮮に対し、武器は供与しないと公言した約束を守るよう公式、非公式に働き掛け、同盟国やパートナー国にも同様の対応を求めてきたことを強調した。
だが米当局は、北朝鮮とロシアの間で現在、武器供与に向けた交渉が進行中との見方を示している。
サリバン氏はこの交渉について、西側の対ロ制裁により、ロシアの軍需産業基盤が縮小してきた証拠だと主張。これまでの制裁には、北朝鮮がロシアへの武器供給ルートや供給源に使われることを阻止するための措置も含まれていたと説明した。
ロシアがウクライナ侵攻を始めてから、北朝鮮が積極的に大量の弾薬などを供給した様子はないとし、北朝鮮側の計算のどこが変化したのかは不明だと語った。
北朝鮮が今後供与する可能性のある武器などの量や質は不明だとしたうえで、「ロシアが1週間で終わらせるつもりだった戦争で、防衛力を強化するため北朝鮮のような国に頼らざるを得なくなっているという事実は、多くを物語っている」と指摘した。