バイデン氏次男を起訴、銃関連の三つの罪状で 米検察
(CNN) バイデン米大統領の次男、ハンター・バイデン氏が14日、2018年に購入した銃に関連する三つの罪状で正式起訴された。司法省が現職の大統領の子どもを起訴するのは米史上初めて。
捜査を担当しているデービッド・ワイス特別検察官は、ハンター氏が銃購入の際に違法薬物の使用や依存性はないとうその申告をし、また銃所持禁止の対象にもかかわらず所持していたとして起訴に踏み切った。
裁判所に提出された書類によると、14日付で出廷命令書がハンター氏に出された。ただし、出廷の時期や場所については不明。
ハンター氏の捜査では検察とハンター氏側の司法取引が成立せず、検察が起訴に踏み切るという異例の展開となっている。また、バイデン氏が再選を目指す来年の大統領選挙の最中に公判が行われる可能性がある。
ワイス氏は銃所持以外にも税金関連の罪でカリフォルニア州や首都ワシントンでのハンター氏の起訴を検討している。ハンター氏は納税期限をたびたび守らず、最終的には罰金や利息分とともに約200万ドルを納税していた。
一方、ハンター氏の外国企業との取引でバイデン氏が直接利益を得た疑いがあるとして、マッカーシー下院議長(共和党)は12日、バイデン氏の弾劾(だんがい)訴追に向けた正式な調査の開始を指示したと発表した。