ウクライナへの長距離ミサイル供与、バイデン氏が近く最終決定下す見通し 情報筋

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17年7月の米韓合同軍事演習時に使用された長距離ミサイル「ATACMS」。ウクライナへの同型ミサイル供与を巡り議論が行われている/South Korean Defense Ministry/Getty Images/FILE

17年7月の米韓合同軍事演習時に使用された長距離ミサイル「ATACMS」。ウクライナへの同型ミサイル供与を巡り議論が行われている/South Korean Defense Ministry/Getty Images/FILE

(CNN) 米国のバイデン大統領は、ウクライナに初めて長距離ミサイルを供与する最終決定を近く下す見通しだ。

この重要な措置は、国務省と国防総省がウクライナ側の数カ月にわたる要請を受けて推奨していた。当該の議論に詳しい人物がCNNに明らかにした。

長距離ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を巡る議論はこの数週間で相当に勢いを増していると、これらの情報筋は述べた。

まだ最終的な決定には至っていないと当局者は指摘するものの、ここへ来て実現する可能性は以前より格段に高まっているという。一方で決定の時期については不明とした。

米当局者らはかねて、長距離ミサイルの供与に積極的ではなかった。それらがロシアに向けて発射されれば、戦争が激化しかねないとの懸念があったためだ。

しかし現在、こうした懸念は大幅に縮小した。ウクライナはこれまでのところ、米国から供与された他の武器を使用してロシア本土を攻撃する意向を示していない。当局者らが述べた。

ウクライナはロシア国内での攻撃を遂行しているが、それらは自国製のドローン(無人機)や武器を通じて行われている。ウクライナ政府は米国製の武器をロシア国内で使用しないと約束している。

現在、米国がウクライナに供与した兵器の最大射程は約150キロ。ATACMSの射程はこの2倍に相当する約300キロだ。

バイデン政権はこれまで、多連装ロケット砲や地対空ミサイルシステム「パトリオット」、戦車「エイブラムス」といった兵器のウクライナへの供与を当初拒んできた経緯がある。ただこれらの兵器は全て最終的に供与されている。

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