迷宮入りの女性殺害事件が44年ぶりに解決、男がFBIに自首
(CNN) 米東部マサチューセッツ州サフォーク郡の検察当局は16日までに、同州ボストンで44年前に発生し、未解決のままとなっていた女性の暴行殺害事件で68歳の男が米オレゴン州ポートランドの連邦捜査局(FBI)支部に自首し、犯行を認めたと報告した。
自首の動機は伝えられていないが、容疑者の弁護士は保釈請求や容疑罪名については争わない考えも示した。
検察当局の報道発表文によると、容疑者はボストンの裁判所に出廷し、当時24歳だった女性の殺害の罪で訴追された。ポートランドのFBI支部に現れたのは今年8月で、1979年10月30日のハロウィーンの時期にボストンのスケートリンクで被害者と会い、殺したことを捜査員に自供したという。
犯行現場で採取したDNA鑑定用の検体が容疑者のものと一致したことが確認された。自供の内容通り、被害者が赤毛の女性で殺害の場所が同一だったことも決め手になったとした。
容疑者の供述によると、犯行当時、改修工事が進められていたビルで入手したハンマーで被害者の頭部に打撃を加えて殺害。死亡した後にレイプしたことも認めた。
女性の死因は頭部への多数回の鈍器による打撲傷、頭蓋骨骨折などと断定された。
この事件に関しては別の男性の犯行が疑われ、1981年に無関係であることが判明していた。
サフォーク郡の検察当局によると、容疑者はまた、米南部の州での別の殺人事件への関与も認めたとしており、関連捜査を進めているとした。カリフォルニア州で殺人を犯し、「約30年間」服役していたとも明かしたという。