8月から行方不明のハイカー、遺体で発見 寄り添い続けた愛犬を保護 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州南部の山中で、8月から行方不明になっていた登山者の男性が遺体で発見された。男性が連れていた愛犬は、ずっと飼い主に寄り添い続けていた。
捜索救助隊によると、リッチ・ムーアさん(71)は8月19日、ジャックラッセルテリア犬の「フィニー」を連れ、同州サンフアン山脈にあるブラックヘッド山(標高約3800メートル)の頂上を目指して出発したまま、帰宅しなかった。
2カ月以上たった10月30日になって、山頂から東へ約4キロの地点でハンターが偶然、ムーアさんの遺体と、遺体に寄り添っていたフィニーを発見した。
捜索隊のデリンダ・バンネブライティンさんによると、フィニーは体重が半分近くに減っていたが、比較的元気そうな様子だったという。
バンネブライティンさんは今月13日、「その忠犬ぶりに全員がただ、涙を流した」とCNNに語った。
バンネブライティンさんは警察犬を連れてムーアさんの捜索に参加。捜索隊は、山頂からムーアさんが車を止めていた駐車場にかけての西側を数回にわたって捜索していたが、ムーアさんが山の反対側に行っていたのは予想外だったという。
山は斜面が急でヘリコプターを使わなければならない場所もあった。
フィニーは近くの小川で水を飲み、ノネズミやシマリスなどの小動物をつかまえて生き延びていたとバンネブライティンさんは推測する
フィニーは保安官事務所に保護された後、別の飼い主の元に戻った。