脅迫の報告が激増、ハマスによる攻撃後 米FBI長官
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は15日、議会で、先月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルに対して襲撃を行って以降、FBIが脅迫の大幅な増加を目撃していると述べた。
レイ氏は、そうした脅迫の大部分がユダヤ人のコミュニティーに対するものだと述べた。
レイ氏によれば、FBIに報告された脅迫の大部分がユダヤ人コミュニティーやシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)、ユダヤ人の著名な当局者らに対するもの。イスラム教徒の米国人に対する脅迫も報告されているという。
レイ氏は、FBIが「ハマスや過激化、勧誘に関連した多くの情報や手がかり」を受け取っていると述べた。ハマスは歴史的に海外でのテロ活動のため米国内で資金調達を行うことだけを目的に活動してきたものの、ハマスが将来的に戦術を変えて、イスラエル国外でテロを行う可能性について、レイ氏は「否定できないし、否定しない」と語った。
レイ氏はまた、法執行機関が、米国への攻撃を実行したり促したりするために、パレスチナ自治区ガザ地区での暴力を「悪用」する可能性のある個人を監視していると明らかにした。
レイ氏は、単独で行動する者や国外のテロ組織が今回の紛争に触発されている可能性があると指摘。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラや国際テロ組織アルカイダはすでに、米国への攻撃を示唆しているという。