米共和党のマッカーシー前下院議長、年末に議員辞職 与野党僅差の中
(CNN) 米連邦議会のマッカーシー前下院議長(共和党)は6日、今月末に議員を辞職すると表明した。
米紙ウォールストリート・ジャーナルへの寄稿で明らかにした。マッカーシー氏は10月に史上初めて議長職を解任されており、辞職するとの見方が強かった。
マッカーシー氏は17年にわたり下院議員を務め、長らく党を率いる立場にあった。同氏は寄稿の中で自らの実績を挙げ、在職期間については何の後悔もないと明言した。
マッカーシー氏は15回もの投票を経て1月に議長職を勝ち取ったが、つなぎ予算案を本会議採決にかけたことで党内保守派議員の反発を招き、就任からわずか9カ月で解任された。
同氏は「勝ち目の低さや個人的な犠牲をいとわず、我々は正しいことをした。最近の政界ではこうしたことは時代遅れのように見えるかもしれないが、国民のために結果を出すことは今でも国中で称賛されている」と寄稿に書いた。
これより前に、下院は同じく共和党のジョージ・サントス氏を除名処分としており、今回のマッカーシー氏の辞職で下院与党である共和党の議席はさらに減ることになる。
寄稿とは別に、マッカーシー氏は辞職を説明する動画も公開し、その中で「新たな領域で情熱を追求する時がきた。年末をもって議員を辞職するが、愛する国のために戦うことは決してやめない」などと語った。
全米共和党議会委員会(NRCC)の委員長を務めるリチャード・ハドソン議員は、マッカーシー氏の「国と下院共和党の議席拡大への貢献」に感謝の意を示した。