(CNN) 前回2020年米大統領選でのジョージア州における選挙介入を巡る刑事裁判で、トランプ前大統領を訴追した同州の検察が、ペンス前副大統領を証人のリストに正式に載せたことが6日までに分かった。ペンス氏は法廷に召喚され、証言を行う可能性がある。封印されたままの裁判文書の内容に詳しい多数の情報筋が明らかにした。
ペンス氏は、ジャック・スミス特別検察官が捜査したトランプ氏による大統領選結果を覆す試みを巡る裁判では連邦大陪審で証言に立っている。しかしこれまでのところ、ジョージア州での刑事訴訟で重要な役割を果たすとは目されていなかった。
同州フルトン郡の検察が提出した証人リストはまだ公表されていない。複数の情報筋はCNNに対し、ほんの数日前に作成された最新版のリストには150人以上の氏名が記載されていると説明。その中にペンス氏がいるとした。
ペンス氏は重要な証人になる可能性がある。かつてはトランプ氏の側につきながら、ジョージア州での大規模な選挙不正を主張する同氏を強く非難している数少ない人物だからだ。
ペンス氏の広報担当者は、ジョージア州での裁判に関するコメントを控えた。
フルトン郡地方検察局の報道官はCNNに対し、裁判の現段階で潜在的な証人に関するコメントはできないと述べた。
21年1月6日、副大統領だったペンス氏には大統領選の最終結果を承認する議会手続きで結果を覆すよう当時のトランプ大統領から公然と圧力がかかっていた。