南北戦争「交渉で回避できた」 トランプ氏

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集会で演説するトランプ前大統領=6日、米アイオワ州ニュートン/Andrew Harnik/AP

集会で演説するトランプ前大統領=6日、米アイオワ州ニュートン/Andrew Harnik/AP

(CNN) ドナルド・トランプ前米大統領は6日、同国の南北戦争について、「交渉」で回避できたはずだったとの見方を示した。奴隷制度を終わらせるための同戦争は究極的には不要で、リンカーン大統領(当時)は流血沙汰を回避するためにもっと努力すべきだったと主張した。

トランプ氏は中西部アイオワ州ニュートンでの選挙活動中に、南北戦争について「多くの過ちがあった。正直に言うと、交渉できたはずだと思う」などと述べた。

今回の発言は、共和党候補指名争いの初戦となるアイオワ州党員集会を約1週間後に控える中でのもの。世論調査では、トランプ氏は同州で、指名を争うフロリダ州のロン・デサンティス知事や前サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏に大きな差をつけてリードしている。

南北戦争については、ヘイリー氏が4日に開催されたCNN主催の市民との対話集会で、その原因について問われ、奴隷制について言及しなかった。同氏はその後、奴隷制が原因であることは既知の事実だと思ったと釈明した。

トランプ氏の今回の発言はヘイリー氏の発言への反論ではなく、またヘイリー氏への言及もなかった。

実際には、南北戦争が始まる前、合衆国を救うための協定を結ぼうとする一連の動きがあった。しかし、南部における奴隷制の存続については歩み寄りでは決着がつかず、米国は内戦に突入した。

トランプ氏は発言で「ひどく恐ろしいが、とても魅力的」としたこの内戦を、自分ならどう防げたかについては語らなかった。

共和党の元議員リズ・チェイニー氏はソーシャルメディアでトランプ氏の見解を非難し、トランプ氏を支持する共和党員に対して、どうやってこうした見解を擁護できるのかと問いかけた。

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