トランプ氏の出馬資格剥奪、米連邦最高裁がコロラド州の判断を審理へ
(CNN) 米連邦最高裁は5日、2024年大統領選の州予備選でトランプ前大統領の名前を投票用紙から除外するコロラド州最高裁の判断について、審理する方針を明らかにした。
連邦最高裁は2月8日に口頭弁論を予定している。
トランプ氏の出馬資格を認めない下級審の判断は連邦最高裁の対応が決まるまで効力が停止されるため、今のところトランプ氏の名前は州予備選の投票用紙に残っている。連邦最高裁の判事がトランプ氏には公職就任資格がないと結論づけた場合、トランプ氏に投じられた票はすべて無効となる。
連邦最高裁が本件の審理を決めたことで、最高裁の判事9人は、初期の予備選が始まろうとするタイミングで24年大統領選の中心に踊り出ることになった。連邦最高裁がこれほど大きく大統領選に関与するのは、ブッシュ氏(子)とゴア氏の間で争われた23年前の大統領選で重要判断を下して以来となる。
コロラド州最高裁の先月の判断により、連邦最高裁の判事が政治色の濃い本件を取り上げ、トランプ氏を投票用紙から除外するか判断するのは避けられない情勢となっていた。コロラド州の判断は同州にしか適用されないが、他の複数の州の裁判所でも、トランプ氏の出馬資格に対する異議申し立てが審理されている。
メーン州では先週、州務長官がトランプ氏を予備選の投票用紙から除外する方針を決定。トランプ氏の弁護団は2日、この判断を不服として州裁判所に訴えを起こした。
オレゴン州最高裁も近く、2021年1月6日の反乱に関与したとの理由で、トランプ氏を州の予備選と本選の投票用紙から排除するか判断を下す可能性がある。このため、連邦最高裁の判事がコロラド州の件に早急に対応することが急務となっている。