トランプ氏の出馬、メーン州は認めず 州務長官が判断
(CNN) 米メーン州のベローズ州務長官は28日、来年の米大統領選でトランプ前大統領が出馬する資格はないとの判断を下した。
米国への反乱に関与した者が官職に就くことを禁じた憲法修正第14条3項に基づく判断。コロラド州の最高裁判所が今月、トランプ氏は立候補できないとの判断を示したのに続いて、2州目の例となった。
メーン州では、元議員らの超党派グループがトランプ氏に出馬資格を認めないよう申し立て、ベローズ氏がこれを審査する会合を開いていた。
トランプ氏側は州裁判所に異議を申し立てる見通し。
ベローズ氏は「軽々しく結論に至ったわけではない」「民主主義は神聖だ。州務長官が憲法修正第14条3項に基づき、大統領候補を投票の対象から外した例が過去にないことは承知している。同時に、かつて大統領候補が反乱行為に及んだ例はないことも承知している」と述べた。
ただ同条項は文言があいまいで、執行の手段も示していない。法律専門家の多くは、最終的な判断が連邦最高裁にゆだねられるとの見通しを示す。
とはいえ、コロラド州に続いてメーン州も同様の立場を示したことで、反トランプ派の勢いは増すことが予想される。ミシガン、ミネソタなどいくつかの州では、トランプ氏の出馬資格を剥奪(はくだつ)する試みが退けられていた。