国連安保理、ガザ停戦決議案を否決 米国が拒否権行使

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イスラエルによるガザ南部ハンユニスへの爆撃で立ち上る煙をラファから眺める/Said Khatib/AFP/Getty Images

イスラエルによるガザ南部ハンユニスへの爆撃で立ち上る煙をラファから眺める/Said Khatib/AFP/Getty Images

(CNN) 国連安全保障理事会は20日、パレスチナ自治区ガザ地区での人道目的の即時停戦を求める決議案の採決を取り、米国が拒否権を行使して否決された。

米国はアルジェリアが提出した同決議案に拒否権を行使する意向を示していたが、イスラエルのガザでの作戦に対しては批判的な姿勢を強めている。米国は19日、ガザでの「一時停戦」を求める代替の決議案を安保理に提出した。

今後は米提出の決議案の取り扱いが注目される。同決議案は安保理の理事国の大半が期待する内容には満たないものの、イスラエルに対する米政府の姿勢が硬化していることを浮き彫りにしている。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使はアルジェリア提出の決議案について「本日採決を進めることは、希望的かつ無責任なもの」と述べ、関係国が現在進めている、人質解放などに関する微妙な交渉に悪影響を及ぼすと指摘した。また、米国提出の代替決議案は各国が共有している懸念の多くを解消するとの見方を示した。

アルジェリア提出の決議案については、アラブ諸国が7日に支持を表明するなど、イスラエル軍のガザでの地上戦と爆撃に対する懸念が世界中で広がっている状況が明確に示された。

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