ウーバー運転手を詐欺犯と思い込み射殺、81歳男性を起訴 米中西部
(CNN) 米中西部オハイオ州に住む81歳の男が、配車サービス大手ウーバーの女性運転手(61)を詐欺犯と思い込んで射殺したとして、殺人罪で起訴された。地元保安官事務所が発表した。
起訴状によると、被告は先月25日、自宅前で運転手を数回にわたって銃撃。運転手は搬送先の病院で死亡した。
被告は警察の調べに対し、事件前に男性の声で脅迫電話があったと話した。
電話の男性は被告の親族が収監されたと話し、保釈金を送金するよう求めてきたという。断ろうとしたところ、被告や家族に危険が及ぶと脅し始めた。
被告はその後、自宅に到着したウーバーの運転手に発砲した。現場からの緊急通報で、電話をかけてきた詐欺犯の仲間が自分や家族を殺しに来たと訴えていた。
警察は、ウーバーの車に搭載されたカメラの映像を公開した。被告が自宅前で運転手と対面した場面が映っている。
保安官事務所の発表によると、運転手は被告宅で荷物を受け取るよう依頼されていた。詳しい事情は知らなかったとみられ、被告には荷物のことを尋ねただけだったという。
被告は17日の罪状認否で無罪を主張した。
当局は、電話の男性かその共犯者がウーバーに集荷を依頼したとみている。ウーバーは依頼者のアカウントを停止した。当局がこれまでにその人物を特定したり、ほかの容疑者を逮捕したりしたかどうかは明らかでない。