米国務長官が訪中へ、米中関係の安定目指す
(CNN) 米国のブリンケン国務長官が24~26日の日程で中国を訪問することがわかった。バイデン米政権は、中国のロシア支援について強い懸念を示しているものの、米中関係の安定化を図ろうとしている。
ブリンケン氏の国務長官としての訪中は今回が2回目となる。ブリンケン氏は昨年の訪中で、米中間の緊張が高まっていた時期を受けて、両国関係の安定化に取り組んでいた。ブリンケン氏の昨年の訪中の前には、米軍機が、取り扱いに慎重を要する情報の収集を米軍施設の上空で行っていた中国の偵察気球を撃墜するなどしていた。
バイデン大統領は今月に入り、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と電話会談を行っていた。両首脳が言葉を交わしたのは昨年11月に行われた対面での首脳会談以来だった。
米当局者は「我々は、両国関係が歴史的に最悪の水準にあった1年前とは違う場所にいる」と語った。
当局者は今回のブリンケン氏の訪中について、三つの優先的な目的があると説明。主要な問題での進展と、二国間や地域間、世界的な問題に関する懸念を明確かつ直接伝えること、責任ある競争の管理の三つを挙げた。
当局者によれば、ブリンケン氏は、中国企業によるロシアの防衛産業への支援や、人権侵害、不公正な経済・貿易の慣行に対する深い懸念を改めて表明するという。