第2次大戦に従軍の米退役軍人、Dデー式典に向かう途中で死去 102歳

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米退役軍人ロバート・パースキッティ氏がDデーの式典に向かう途中102歳で死去した/Sgt. Mark Gibson/US Marine Corps

米退役軍人ロバート・パースキッティ氏がDデーの式典に向かう途中102歳で死去した/Sgt. Mark Gibson/US Marine Corps

(CNN) 第2次世界大戦中、米海軍兵士として従軍した102歳の男性が先週死去した。男性は連合軍によるノルマンディー上陸作戦(Dデー)から80年の節目を記念する式典に参加するため、フランスに向かう途中だった。退役軍人を顕彰する団体が明らかにした。

同団体、オナー・フライト・ロチェスターのリチャード・スチュアート会長兼最高経営責任者(CEO)はCNNの取材に答え、亡くなったロバート・パースキッティ氏の人格を称賛。「打ち解けやすく、話のしやすい人物だった」と故人を悼んだ。

友人でもあるパースキッティ氏の訃報(ふほう)に接したのは先月31日だったという。

第2次大戦中、連合軍が仏北西部ノルマンディーの海岸に上陸した1944年6月6日の作戦は、ナチスドイツを打ち破る足掛かりとなった。パースキッティ氏は、ノルマンディーに向かう途中滞在したドイツで先週体調を崩した。同行した友人がCNN提携局のWHAMに明らかにした。病院へ搬送されたものの、間もなく息を引き取ったという。

最期を迎えるに当たっては医師が付き添い、本人の好きだった歌手フランク・シナトラの楽曲を聴かせた。それを聴きながら「安らかに旅立った」と友人は振り返った。

パースキッティ氏は心臓に問題を抱えたこともあったが、102歳にしては非常に健康だったと前出のスチュアート氏は語った。

ピッツバーグ郊外の炭鉱町出身のパースキッティ氏は海軍に入隊後、艦船の通信兵として太平洋方面に従軍した。スチュアート氏らによれば、従軍先は硫黄島や沖縄、グアムなどだった。

ニューオーリンズにある国立第2次世界大戦博物館によると、同大戦に従軍した米国人1640万人中、2023年時点で存命なのは1%に満たない11万9550人。同年亡くなった退役軍人は1日当たり131人だったという。

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