米、ウクライナに3710億円追加支援へ 防空システムなど

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米国から供与された主力戦車を修理するウクライナ軍の兵士/Mick Krever/CNN

米国から供与された主力戦車を修理するウクライナ軍の兵士/Mick Krever/CNN

(CNN) オースティン米国防長官は2日、23億ドル(約3710億円)を超えるウクライナへの追加軍事支援を近く発表すると明らかにした。

オースティン氏はウクライナのウメロウ国防相との会談で、「大統領権限の下でのこの支援パッケージでは防空システムや対戦車兵器、その他にも米軍の在庫から弾薬が供与される」と伝えた。

地対空ミサイルシステムの「パトリオット」や「NASAMS(ネイサムス)」も前倒しで供与されるとの見通しも示した。

23億ドルのうちいくら分の装備が議会の承認を必要としない「緊急時大統領在庫引き出し権限(PDA)」で米軍の在庫から供与されるのか、あるいは国防産業と契約する「ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)」の下でのものになるのかは不明。

米政府は今年初めに610億ドルのウクライナ支援案を発表し、議会が4月に可決して成立した。

防空兵器の供与については、政府は供与を予定している他の国々よりウクライナを優先することをこのほど決めた。当局者は当時、順番が後回しになった国々の多くが、非公式の協議で兵器供与の政策の見直しについて理解を示しているとCNNに明らかにした。

米国とウクライナは6月に二国間安全保障協定に署名した。米国は今後10年にわたり、ウクライナ軍の訓練や軍事支援の継続、情報共有の拡大を約束している。

また、1週間後には北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が米首都ワシントンDCで開催される予定で、オースティン氏は「ウクライナのNATO加盟に向け、橋渡しとなる措置を講じる」と述べた。

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