米民主党知事、バイデン氏は「職務に適合」 本人との会談後
(CNN) 米ミネソタ州の民主党知事、ティム・ウォルツ氏は3日、バイデン大統領が「職務に適合」しているとの見方を示した。本人との会談の後で述べた。先週の大統領選討論会で悲惨な出来に終わったバイデン氏を巡っては国の指導者としての力量や今秋の大統領選でトランプ前大統領に勝利する能力に対して懸念の声が上がっているが、ウォルツ知事の発言はこれを和らげようとするものとみられる。
ウォルツ氏はバイデン氏、ハリス副大統領、民主党知事のほぼ全員と非公開の場で会談した。会談後に記者の質問に答え、先月27日の大統領選討論会についてバイデン氏が精彩を欠いていたことは誰も否定しないとしつつ、大統領としての職務では実績をあげているとする自身の考えに影響が及ぶことはないと説明した。
知事らとバイデン氏との会談は、今週初めにウォルツ氏が呼び掛ける形で実現した。同氏の他、メリーランド州のムーア知事、ニューヨーク州のホークル知事がホワイトハウスの外で記者団の取材に答え、バイデン氏への支持を強調した。
バイデン氏が撤退した場合に大統領選に出馬する可能性があると取り沙汰されるカリフォルニア州のニューサム知事やミシガン州のウィットマー知事も会談に出席したが、直後の記者団の質問には応じなかった。
ただニューサム氏はCNNへの声明で、ウィットマー氏はX(旧ツイッター)への投稿で、それぞれバイデン氏に対する支持を表明した。
バイデン陣営が提供した会談の記録によれば、バイデン氏は大統領選でのトランプ氏との対決に向けた決意を改めて強調し、民主党知事らに助言や見解を求めた。これに対し出席した知事らは、バイデン氏と決意を共有。あらゆる形で選挙の勝利に協力すると明言したという。