米軍、ガザへ人道物資搬入の浮桟橋の運用終了 「多難」目立つ

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米軍が運用していたガザ沖の浮桟橋=6月12日/Maxar Technologies/Reuters

米軍が運用していたガザ沖の浮桟橋=6月12日/Maxar Technologies/Reuters

(CNN) 米中央軍は17日、パレスチナ自治区ガザ沿岸に支援物資を運び込むため臨時に設置していた浮桟橋の運用を中止したと発表した。

クーパー中央軍副司令官は記者団に、大量の援助物資を輸送し、ガザの住民へ迅速に届ける所期の狙いは達成されたと述べた。桟橋の稼働に当たっていた米軍関係者はまもなく米国内へ再配置されるとした。その時期には具体的に触れなかった。

副司令官によると、桟橋の運用期間は20日間程度で、運んだ物資の量は約1940万ポンド(約8800トン)。キプロスから持ち込まれるガザへの支援物資の搬入は今後、イスラエルのアシュドッド港やエレツ検問所を経由してトラックで実施される予定。

キプロスに残っている残りの物資のアシュドッド港への移送は米軍が支援を続けるとした。

浮桟橋はバイデン大統領が3月に発表後、5月にはガザの海岸とつながっていた。工費は約2億3000万ドルとされる。

ただ、クーバー副司令官の主張とは裏腹に、悪天候による一部の損傷、修理、部分的な解体や再運用など紆余曲折(うよきょくせつ)が目立ち、物資の引き渡しも中断しがちだった。搬入作業の実施中、米軍兵士3人が負傷してもいた。

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