レイバン手がける仏眼鏡大手、人気ブランド「シュプリーム」買収 2340億円
ニューヨーク(CNN) 仏眼鏡大手エシロール・ルックスオティカは17日、バンズやディッキーズなどのブランドを傘下に持つVFコーポレーション(VFC)からファッションブランドのシュプリームを現金15億ドル(約2340億円)で買収すると発表した。VFCは2020年に同ブランドを21億ドルで買収していた。
エシロール・ルックスオティカは声明で、シュプリームは「当社のイノベーションと発展の道のりに完全に合致しており、新しいオーディエンス、言語、創造性に直接つながる機会を提供してくれる」と述べた。同社のアパレルブランド買収は今回が初めてだという。
エシロール・ルックスオティカという名前は消費者にあまり知られていないが、同社が製造する眼鏡は有名だ。同社のコレクションにはレイバン、オークリーなどがあり、シャネル、コーチ、ドルチェ&ガッバーナともライセンス契約を結んでいる。
1994年にニューヨークのスケートボードショップとして創業したシュプリームは、その衣料品でスケートボーダーやヒップホップファンを魅了してきた。ミレニアル世代やZ世代にも人気がある。カーライル・グループは2007年に同社株式の半数を5億ドルで取得した。
VFCの株価は時間外取引で7%近く急騰した。同社はシュプリームと自社ブランドの「相乗効果は限られている」ため、売却は「自然な次のステップ」だと説明した。