撤退圧力高まるバイデン氏、「受け入れる姿勢」に 民主党関係者
(CNN) バイデン米大統領は17日、新型コロナウイルス陽性が判明し、予定を切り上げてラスベガスから地元デラウェア州に向かった。バイデン氏は再選出馬の断念を求める民主党内の声の高まりに対応すべきかという、政治人生で最大規模の決断を迫られている。
アトランタでの討論会が不安な出来に終わって以来、民主党内ではここ3週間近く、怒りと混乱が着実に高まっている。ただ、複数の民主党関係者はCNNに対し、ホワイトハウスとバイデン氏は新しい局面にあると指摘する。
匿名を条件に取材に応じた民主党の上級顧問はCNNに対し、「連邦議会との水面下の協議が続いている」と説明。「彼は受け入れる姿勢だ。公の場で見せるほど強気ではない」と明かした。
この顧問によれば、バイデン氏は以前「カマラ(・ハリス副大統領)では勝てない」と言っていたが、いまは「カマラで勝てると思うか」と質問するようになったという。「彼がどのような最終決断を下すのかは依然不明だが、耳を傾けているようだ」としている。
一方、バイデン陣営は、大統領が出馬を考え直しているとの見方を一蹴した。
バイデン氏の広報担当者はCNNに対し、「当然そうであるべきだが、もし事実が重要なら、ここにその事実がある。バイデン大統領は民主党の指名候補であり、11月に勝利する」と述べた。
一連の動きはバイデン陣営が重大局面を迎える中で起きた。ABCニュースはこれより前、上院民主党トップのシューマー院内総務が13日にバイデン氏に対し、大統領選からの撤退が最善の選択だと告げたと報じていた。