ハリス氏、激戦州で選挙集会 大統領選の党候補指名を確実にしてから初
(CNN) ハリス米副大統領は23日、大統領選の激戦地ウィスコンシン州の最大都市ミルウォーキーで、民主党候補指名を確実にしてから初めての集会を開いた。演説で米国の未来を語り、バイデン政権とは異なる語り口も取り入れて支持者らを沸かせた。
集会は州の最大都市ミルウォーキー市内の高校の体育館で開かれた。ハリス氏は演説で「この選挙戦で重要なのは、米国に対する二つの見方。ひとつは未来に焦点を合わせ、もうひとつは過去に注目する。私たちは、だれもが何とか暮らしていくだけでなく、成功するチャンスを得られるような未来を目指す」と訴えた。
また、同州の有権者に向けて「2020年大統領選では皆さんが私たちの勝利を助けてくれた。24年も再び勝利する」と語り掛けた。
共和党候補のトランプ前大統領による人工妊娠中絶禁止の動きを止めて、生殖の自由を回復させ、女性の選択権を守ると表明して喝采を浴びた。
経済政策では中間層の強化を目標に掲げ、親トランプ派の政権移行構想「プロジェクト2025」を批判。トランプ氏は社会保障とメディケア(高齢者向け医療保険)を切り捨て、富裕層への課税を軽減するつもりだと指摘し、「私たちは後戻りしない」と力を込めた。
さらに、直近24時間でハリス陣営に集まった草の根の献金は数千万ドルに上り、大統領選史上最高額を記録したと述べ、「国民が動かす選挙戦」によって「国民第一の大統領」になると宣言した。
自身の検察官としての経歴に言及し、トランプ氏を有罪の受刑者と呼んで「私はトランプ氏のような類いを知っている」と述べると、詰め掛けた支持者から「やつを投獄しろ」という掛け声が上がった。