米政権、イランの報復を警戒 正副大統領が安保チームと会合

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訪問先のイスラエルで戦時内閣の閣議に参加するバイデン米大統領=2023年10月/Miriam Alster/Pool/AFP via Getty Images

訪問先のイスラエルで戦時内閣の閣議に参加するバイデン米大統領=2023年10月/Miriam Alster/Pool/AFP via Getty Images

ワシントン(CNN) イスラム組織ハマスのハニヤ政治局長がイランの首都テヘランで殺害されたことに対して、イランがイスラエルに予告した報復攻撃の時期や規模をめぐり、米政権がさらに警戒を強めている。

中東や米首都ワシントンの米当局者らによると、米国はイランが数日中、あるいは24時間以内にもイスラエルへの報復攻撃に出ると予想している。ただし、イランは4月の時点ですでにイスラエルへの大規模攻撃に必要な兵員や兵器を一部移動していたため、米情報機関が今回、イラン側の動向を把握できる手掛かりは限られている。

報復の時期や規模については、米国家安全保障当局者らの間でも意見が分かれているという。

米ホワイトハウスによると、バイデン大統領は5日午前、ヨルダンのアブドラ国王と電話で会談し、地域の緊張緩和に向けて意見を交換した。

また、バイデン氏とハリス副大統領は同日午後、ホワイトハウス内の危機管理室で国家安全保障チームとの会合を開き、「イランやその代理勢力がイスラエルと米軍部隊に及ぼす脅威」について協議した。

米国務省のミラー報道官は同日、イランと外交関係を持つ国々に対し、同国に紛争激化の回避を求めるよう呼び掛けていると述べた。

ミラー氏はイランの報復が予想される時期を明言しなかったが、「攻撃は起きるべきではないと考え、阻止するよう努めている」と強調した。

米当局者らによると、米中央軍は最近、イランの攻撃に備え、ミサイル駆逐艦2隻をオマーン湾から紅海へ移動させた。

イランが4月に在シリア大使館空爆の報復としてイスラエルをドローン(無人機)やミサイルで攻撃した際は、イスラエル側が米駆逐艦などの支援でその大半を撃墜した。

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