トランプ氏、自身の政権の役職にケネディ氏任命を検討 大統領選撤退なら
(CNN) 今秋の米大統領選に共和党から出馬しているトランプ前大統領は20日、無所属で出馬しているロバート・ケネディ・ジュニア氏について、大統領選から撤退して自身の支持に回るのであれば自らの政権内で役職に就く余地が「間違いなく」あるとの認識を示した。
ミシガン州での選挙活動の後、CNNのインタビューに答えたトランプ氏は、「彼(ケネディ氏)のことは好きで、尊敬している」「素晴らしい男だ。非常に頭のいい男だ。彼のことはとても長い間知っている」と述べた。
その上で「本人が撤退を考えているとは知らなかったが、もしそうなら間違いなくその余地はあるだろう」と、政権での役職に就く可能性を示唆した。
トランプ氏のコメントに先駆け、ケネディ氏の副大統領候補のニコール・シャナハン氏は20日、ポッドキャストへの投稿で陣営が大統領選から撤退してトランプ氏を支持することを検討していると明らかにしていた。判断の意図するところは民主党の大統領候補、ハリス副大統領がトランプ氏を破る「リスク」の低減だとした。
トランプ氏はそのような支持を歓迎する意向を表明。ケネディ氏に「常々好感を抱いているから」だと理由を述べた。大統領選で勝利すれば、自身の政権で役職に就けることを「恐らく検討するだろう」とした。
進歩的な立場を取るケネディ氏の政権入りには共和党内から批判が起きる可能性もあるが、トランプ氏はこれを重要視せず、党からの理解は得られるとの見方を示した。
インタビューの中で、民主党の候補がバイデン大統領からハリス氏に交代したことにより選挙の情勢が変化したと認めたトランプ氏だが、自身の戦略と有権者に打ち出すメッセージは変わっていないと強調。「我々は犯罪を望まない。我々が望むのは強い軍隊を持つことだ。薬物の流入を止めなくてはならない。開放された国境から我が国へ流れ込む人々を止めなくてはならない」と語った。