ハリス氏、法人税率を28%に引き上げる方針 選挙陣営が発表
(CNN) 米民主党の大統領候補、ハリス副大統領は、当選後に法人税を現行の21%から28%に引き上げる方針を示している。ハリス陣営が19日に発表した。
ハリス氏は16日に中間所得層への支援策を柱とする経済政策を発表していた。法人税引き上げの提案は、その財源をどうまかなうかを具体的に示す第一歩と位置付けられる。
陣営の報道担当者は、ハリス氏が大統領となった場合、中間層の経済的な保障と安定、尊厳を向上させる「機会の経済」の構築に集中するだろうと指摘。労働者の懐にお金を戻し、富豪や大企業には確実に相応の負担を負わせるのが同氏の計画だと説明した。
共和党大統領候補のトランプ前大統領は、在任中の2017年に法人税を35%から21%に引き下げていた。
超党派組織「責任ある連邦予算委員会(CRFB)」の試算によると、法人税を引き上げれば今後10年間の連邦政府の財政赤字を1兆ドル削減することができる。一方、トランプ氏は法人税をさらに15%まで引き下げる可能性にも言及している。