郵便物窃盗の被害に遭った女性、AirTag入れた小包で容疑者追跡 米
(CNN) 米カリフォルニア州で郵便物を盗まれる被害に遭った女性が、持ち物を追跡できる米アップルの「AirTag」をおとりに使って窃盗犯を突き止める出来事があった。同州サンタバーバラ郡保安官事務所が発表した。
ロスアラモスの捜査当局は19日、AirTagの位置情報をもとに容疑者2人を逮捕した。
捜査当局はこの日、地元の郵便局で郵便物が盗まれたという通報を受けて出動した。被害者の女性は、最近郵便物を盗まれたことがあったので、AirTagを小包に入れて自分宛てに郵送していたと説明した。
この小包が19日に盗難被害に遭った。しかし今回は、AirTagのおかげで窃盗犯を追跡できた。
アップルによると、AirTagは近距離無線通信「ブルートゥース」の信号を発信して近くにあるアップルの端末に検知させることができ、ユーザーは「探す」アプリを使って位置情報を確認できる。
AirTag入りの小包を盗んだとされる容疑者2人は、同州サンタマリア付近にいることが判明。当局によると、2人はほかにも十数人から盗んだとみられる物品を所持していた。
逮捕されたのは27歳と37歳の容疑者で、強盗や詐欺目的の小切手所持、クレジットカード窃盗、なりすましなどの罪に問われている。
サンタバーバラ郡保安官事務所はAirTagの持ち主の女性について、「先回りした解決策」で窃盗犯を突き止めたと賞賛している。