スイカに見せかけた覚醒剤メタンフェタミン、7億円相当を押収 米カリフォルニア州
(CNN) 米税関・国境警備局(CBP)は、スイカの輸送品に見せかけた覚醒剤のメタンフェタミンをカリフォルニア州で発見・押収したと発表した。末端価格は500万ドル(約7億円)以上と推定している。
CBPの20日の発表によると、29歳の男が運転するトラックは、スイカに見せかけた荷物を積んでメキシコから米国への入国を試み、米サンディエゴ近郊オタイメサにあるCBPの施設で運転手と車両、積み荷を詳しく調べた。
スイカとされる荷物をトラックから降ろしたところ、紙に包んでスイカに見せかけたメタンフェタミンのパッケージ1220個が見つかった。重さは2000キロを超えていた。
運転していた男の身柄は国土安全保障省の捜査当局に引き渡され、CBPは薬物とトラックを押収した。
今回の摘発は、フェンタニルの密輸阻止を目標にカリフォルニア州南部とアリゾナ州で展開している「アポロ作戦」の成果だった。
CBPは今月上旬にも、オタイメサでセロリの積み荷の中に隠されたメタンフェタミン約280キロ(末端価格推定75万5000ドル相当)を発見していた。
今年に入ってCBPが押収したメタンフェタミンは既に66トンを超え、昨年1年間の約63.5トンを上回っている。
米疾病対策センター(CDC)によると、2022年の薬物関連死約10万8000件のうち、約30%はメタンフェタミンなどの合成麻薬が原因だった。