ハリス氏、バイデン氏から撤退告げられた瞬間を振り返る CNNインタビュー
(CNN) 米民主党の大統領候補に指名されたハリス副大統領はCNNとの29日のインタビューで、バイデン大統領から電話で選挙戦撤退を告げられた瞬間を振り返った。
バイデン氏が再選を目指さない考えを伝えるためハリス氏に電話をかけた時、ハリス氏は姪(めい)と一緒に座っていた。ベーコンとパンケーキの朝食を食べ終わり、パズルに取りかかるところだった。
「すると電話が鳴った。バイデン氏からだった。決断の内容を告げられ、『本当ですか』と聞くと、『そうだ』という答えが返ってきた。私が撤退について知ったのはこういう経緯だった」と、ハリス氏は振り返る。CNNのインタビューは副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事と共同で選挙戦開始後初めて行われた。
バイデン氏は「私(ハリス氏)を支援する意向を非常に明確にした」ものの、撤退の知らせを受けてハリス氏の脳裏に真っ先に浮かんだのは、自分のことではなかった。
「正直に言うと、まず頭に浮かんだのはバイデン氏のことだった」とハリス氏は語る。
バイデン氏は7月に再選出馬を断念し、ハリス氏を候補として支持した。バイデン氏を巡っては、81歳の現職大統領の体力や知的能力を懸念する声、トランプ前大統領を相手に有効な選挙戦を展開し、あと4年間統治する能力があるのか疑問視する声も出ていたが、撤退の決断で終止符が打たれた。
ハリス氏は「バイデン氏の大統領としての任期については、歴史が多くのことを示すと思う。歴史的に振り返れば、バイデン氏の任期が多くの点で革新的だったことが分かるはずだ」とコメント。インフラ投資や国際舞台で同盟国との関係を修復したことに言及した。