暗号資産関連の詐欺、被害額が昨年45%急増 米FBI報告書

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暗号資産(仮想通貨)が関連した詐欺の被害額が2023年は56億ドル(約8000億円)となり、22年に報告された被害額を45%上回った/Anthony Kwan/Getty Images

暗号資産(仮想通貨)が関連した詐欺の被害額が2023年は56億ドル(約8000億円)となり、22年に報告された被害額を45%上回った/Anthony Kwan/Getty Images

(CNN) 暗号資産(仮想通貨)が関連した詐欺の被害額が2023年は56億ドル(約8000億円)となり、22年に報告された被害額を45%上回ったことがわかった。米連邦捜査局(FBI)が9日、新たな報告書を発表した。

暗号資産関連の詐欺が急増したことで、詐欺の全体の件数も増えている。暗号資産関連の被害額は23年は約40億ドルで、22年は25億7000万ドルだった。

FBIの当局者によれば、より大規模な年間のデータから暗号資産関連の詐欺だけをまとめた報告書を発表したのは今回が初めて。暗号資産関連の詐欺は、昨年FBIに報告されたオンラインでの詐欺の約半分を占める。オンラインでの詐欺の被害額は過去最高の125億ドルだった。

FBIは暗号資産関連の詐欺について、一般の人々に注意喚起し、被害者がより迅速に報告することで、盗まれたお金を取り戻そうとしている。FBI当局者によれば、被害者の多くは詐欺被害の損失を補うため多額の借金を抱えているという。

FBIはランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃やサポート詐欺などさまざまなデジタル犯罪を捜査している。今回の報告書では暗号資産が、そうしたデジタル犯罪の多くで選択される通貨であることが示された。

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