トランプ氏のハイチ移民侮辱発言、バイデン氏が非難 「単純に誤り」「終止符を」
(CNN) バイデン米大統領は13日、ホワイトハウス主催の黒人関連イベントで黒人米国民の貢献を称賛し、ハイチ移民を侮辱したトランプ前大統領の発言を批判した。
トランプ氏は今週の大統領選討論会で、ハイチ移民がペットを盗んで食べているとの虚偽の主張を喧伝(けんでん)した。共和党の副大統領候補、J・D・バンス上院議員を含む他の共和党幹部もこのうそを拡散している。
バイデン氏は発言の冒頭、「ここで少し言っておきたい」と切り出し、ハイチ系米国人であるジャンピエール報道官に言及。ハイチ系コミュニティーが攻撃を受けているとの認識を示し、「これは単純に誤っている。米国にそうした場所はない。このような状況、トランプ氏の言動に終止符を打つ必要がある」と訴えた。
さらに人種的公平を「あらゆる施策の中心」に位置付ける自身の取り組みをアピールし、トランプ氏を念頭に、黒人の雇用についてのジョークを披露した。
「我々は黒人米国人のために200万を超える新たな雇用を創出した」。バイデン氏はそう言って会場の笑いを誘い、「ところで、次に埋まる黒人の職は米大統領のポストかな」と言い添えた。
ハリス副大統領は当初この食事会に参加する予定だったが、「スケジュールの重複」を理由に姿を見せなかった。バイデン氏によると、ハリス氏は「来たがっていた」という。
議会黒人幹部会週間が終わりを迎えたこの日、バイデン氏は黒人米国民の指導力を称賛。引退が近づく自身の政治人生で受けた黒人からの支持を強調した。「黒人コミュニティーはいつも私を支えてくれたし、私も常に皆さんを支援してきた」とバイデン氏が語ると、聴衆から「ありがとう、ジョー」と連呼する声が上がった。