トランプ氏、極右扇動者を「操っていない」と強調 「彼女は自由な人間」
加州ランチョ・パロス・ベルデス(CNN) 11月に実施される米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は13日、極右の扇動者として知られるローラ・ルーマー氏について、自らの支配下に置き、操っているわけではないと述べた。ルーマー氏は「自由に生きている人間」であり、「支持者」だと説明した。
サウスカロライナ州で開いた会見で、CNNの記者の質問に答えた。トランプ氏の複数の側近は、この数日トランプ氏とルーマー氏の関係が緊密なことについて懸念を表明していた。
会見でトランプ氏はルーマー氏について、以前から自身の支持者であり、選挙活動に当たって非常に前向きな発言をしてくれていると説明。自分が支配下に置いて操っているわけではないとし、本人は自由に言いたいことを言っているはずと強調した。
会見の数時間後には、自身のSNSトゥルース・ソーシャルでも、ルーマー氏の発言の一部には同意しないとする内容を投稿。同氏と距離を置く意向を示した。具体的にどの発言に同意しないのかは明らかにしなかった。ルーマー氏は長年、根拠のない陰謀論を主張し、人種差別的な内容をオンライン上に投稿している。
トゥルース・ソーシャルへの投稿でトランプ氏は、ルーマー氏について「選挙陣営で働いているわけではなく、民間の市民で長年の支持者。彼女の発言には同意していないが、私を支持する大勢の人々と同様、彼女も急進左派のマルクス主義者やファシストが私を暴力的に攻撃、誹謗(ひぼう)中傷するのにうんざりしている」と説明した。