トランプ氏、極右扇動者を「操っていない」と強調 「彼女は自由な人間」
ルーマー氏は論争を招くことでキャリアを築いてきた。急進右派のネット論客の間で頭角を現し、一時は「誇りある反イスラム」を自称。2018年にはSNSで、誰かが非イスラム型の配車サービスを作り上げなくてはならないと発言した。イスラム諸国からやってきた移民のドライバーを支援したくないからというのがその理由だった。
昨年にはソーシャルメディアへの投稿で、01年9月11日に発生した米同時多発テロでの世界貿易センターへの攻撃は「内部の者による犯行」だと主張した。
ルーマー氏は地元のフロリダ州から連邦議会選挙に2度立候補したが、いずれも落選した。
トランプ氏と民主党の大統領選候補ハリス副大統領との討論会の2日前、ルーマー氏はインド人のルーツを持つハリス氏が当選すれば「ホワイトハウスはカレーの匂いがするようになるだろう」と発言している。
こうしたコメントについて質問されたトランプ氏は、初めて耳にした発言だとしつつ、ルーマー氏は「強い意見」を持った人物だとの認識を示した。
討論会が開かれたフィラデルフィアに向かうトランプ氏の専用機には、側近や家族と共にルーマー氏も搭乗していた。このことを問われると、トランプ氏は「(飛行機には)大勢の人が乗る。とても大きな機体だ」と答えた。