地裁判事が裁判所内で撃たれ死亡、保安官を逮捕 米ケンタッキー州
(CNN) 米ケンタッキー州の地裁判事が裁判所内で銃撃され死亡した事件に関連して、同州の保安官が19日に逮捕された。州警察が明らかにした。
州警察によれば、ケビン・マリンズ地裁判事(54)は、多数の弾丸を受けた状態で発見され、その場で死亡が確認された。
初期段階の捜査で、レッチャー郡保安官のショーン・スタインズ容疑者が判事室の中で口論の後、マリンズ氏を撃ったことが判明したという。
スタインズ容疑者は、第1級殺人の罪1件で起訴された。州警察が明らかにした。被告に弁護士が付いているのかどうかは不明。
州警察の19日夜の会見によれば、銃撃は同州ホワイツバーグにあるレッチャー郡裁判所で発生。当時裁判所内には他にも人がいたが、判事室にいたのは容疑者と被害者のみだった。他に負傷者は報告されていない。
銃撃の後、スタイン容疑者は自首し、抵抗することなくその場で逮捕された。現在当局に協力しているという。
逮捕を受け、郡保安官の後任が誰になるのかは不明。
裁判所内には複数のカメラが設置されている他、今後全ての証人から聞き取りを行う予定。州警察が明らかにした。
ラッセル・コールマン州司法長官は「徹底的に捜査し、正義を追求する」意向を示した。
銃撃の結果、巡回裁判所と地方裁判所並びに巡回裁判所職員のオフィスは、業務再開が可能になるまで閉鎖される。州裁判所の当局者が19日に明らかにした。
同州のベシア知事は、銃撃の報を受けてフェイスブックに投稿。「この世界には暴力が多すぎる。よりよい明日への道が存在するのを祈っている」と書き込んだ。