トランプ氏暗殺未遂、リベラル派の言説に原因 バンス氏が非難
(CNN) 米共和党の副大統領候補、J・D・バンス上院議員は16日、同党の大統領候補のトランプ前大統領を狙ったとみられる先週末の暗殺未遂事件について、リベラル派の言説に原因があると非難した。
バンス氏はジョージア州アトランタでのイベントで、自身の属する保守派が常に完璧で、常に正しいと言うつもりはないとしつつ、保守とリベラルの間には大きな違いがあると指摘。具体的には、同じ数カ月の間に民主党の大統領候補のハリス副大統領を殺そうとした者はいないのに対し、トランプ氏は2人の人物に命を狙われたと述べた。
その上で、「そのような状況は、左派が言説を抑制する必要があることを示す相当に強力な証拠だと言いたい。彼らはこうしたくだらない話を止めなくてはならない」と続けた。
特にトランプ氏を「排除」しなくてはならないといった発言をする人々に対して、「それにより誰かが傷つき、この国も破壊されることになる」と非難。そうした言説の抑制に向け、今後は自らも役割を果たしていくと約束した。
トランプ氏は16日、バイデン大統領と電話で会話したことを確認した。声明によれば「非常に良い会話」で、内容は大統領警護隊(シークレットサービス)による防護に関するものだったという。
バイデン氏は通話の中でトランプ氏が無事だったことへの安堵(あんど)を伝えた。ホワイトハウスは通話を「心のこもった会話」だったとしている。
ハリス氏も15日、トランプ氏が無事で感謝していると発言。政治的暴力を非難すると共に「この事件がさらなる暴力へとつながらないよう、各自役割を果たさなければならない」と強調した。