10人殺害のスーパー銃撃犯に仮釈放なしの終身刑 米コロラド州

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スーパーで起きた銃乱射事件で殺人罪などに問われたアフメド・アリウィ・アリッサ被告/David Zalubowski/AP/File

スーパーで起きた銃乱射事件で殺人罪などに問われたアフメド・アリウィ・アリッサ被告/David Zalubowski/AP/File

コロラド州ボルダー(CNN) 米コロラド州ボルダーのスーパーマーケットで2021年3月に起きた銃乱射事件で、殺人罪などに問われた被告が23日、仮釈放なしの終身刑を言い渡された。

事件では10人が死亡した。アフメド・アリウィ・アリッサ被告(25)は殺人罪10件のほか、殺人未遂や暴行、違法な大容量弾倉を犯行に使った罪などに問われた。

被告は21年にいったん訴訟能力がないとされていた。事件後に統合失調症との診断を受けたが、治療を経て23年に改めて訴訟能力ありと判断された。

検察側は、被告の行動が計画的、意図的だったことに疑いの余地はないと主張。精神疾患があることは認めるが、心神喪失者ではないと述べた。

これに対して弁護側は、被告に犯行当日、幻覚などの症状がなければ事件は起きなかったと言い、「病気が生んだ悲劇」との主張を展開した。

量刑の言い渡しに先立ち、陪審は被告が心神喪失状態ではなかったとして、有罪の評決を下した。

法廷では、事件で兄弟、娘、息子、父や母を失った遺族らが深い悲しみを訴えた。

被告の兄は匿名でCNN提携局のインタビューに応じた。弟は非社交的だがおとなしく、「こんなことができるとは夢にも思わなかった」と話した。また「家族として本当に申し訳ない」「時間を巻き戻すことができたらと思うが、巻き戻すことは不可能だ」とも語った。

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