ハリス副大統領、健康状態は「良好」 主治医の書簡を公開
(CNN) 11月に行われる米大統領選で民主党の大統領候補ハリス副大統領の健康状態について、主治医のジョシュア・シモンズ氏が「良好」と判断していることがわかった。シモンズ氏がハリス氏の病歴などをまとめた書簡をホワイトハウスが公開した。
書簡によれば、ハリス氏には季節性のアレルギーとじんましんがあり、近眼。直近の4月の健康診断と定期的な血液検査では懸念材料は見つかっていない。ハリス氏はコンタクトレンズを使用しており、ビタミンD3のサプリメントを摂取している。ときどき、アレルギーのための市販薬や処方薬も使っているという。シモンズ氏によれば、ハリス氏の食生活は「とても健康的」で、たばこ製品は使用しておらず、アルコールも「ときどき、適量」を飲むだけだという。
シモンズ氏は書簡の中で、ハリス氏が大統領の職務を遂行するために必要な肉体的・精神的な回復力を有していると記した。
今回の書簡の公表は、59歳のハリス氏と、78歳の共和党候補のトランプ前大統領との対比を描こうとするもの。トランプ氏は再選されれば、米史上最高齢での大統領就任となるほか、自身の病歴について詳細な情報をほとんど公表していない。
81歳のバイデン大統領が再選を目指す際には有権者にとって年齢が大きな懸念材料だった。バイデン氏が7月に大統領選からの撤退を決めたことで、民主党にとっては、これまで重視してこなかった身体や健康面での対比で攻勢をかける道が開かれた。
トランプ氏は昨年11月にSNSへの投稿で、主治医による「全体的な健康状態は良好」とする書簡を公開していた。
トランプ陣営は12日、昨年の書簡と、7月の暗殺未遂事件の後、前政権で大統領専属医を務めたジャクソン下院議員が公表した見解について言及。「トランプ氏は最高司令官にふさわしい完璧な健康状態にあると全員が結論付けた」と述べた。