米大統領選、民主党の牙城「ブルーウォール」3州で支持率拮抗 最新調査
(CNN) 11月の米大統領選に向けて米キニピアック大学が実施した最新の調査によると、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州で民主党候補のハリス副大統領を取り巻く状況は厳しいものとなっている。これらの州は伝統的に民主党が強い「ブルーウォール(青い壁)」として知られ、選挙結果を左右する激戦州でもある。
投票に行く公算が大きい上記3州の有権者の間で、ハリス氏が先月記録していたリードはペンシルベニアで縮小、ミシガンでは消滅した。ウィスコンシンの支持率争いは依然として拮抗(きっこう)している。
最新の調査によれば、ペンシルベニア州でのハリス氏の支持率49%に対し、共和党候補のトランプ前大統領の支持率は46%。9月の時点ではハリス氏支持51%、トランプ氏支持45%だった。
ミシガン州で明確な優位に立つ候補者はいなかった(同州の有権者は50%がトランプ氏支持、47%がハリス氏支持。誤差の範囲は3.1パーセントポイントだった)。ただ9月の調査では、ハリス氏が一定のリードを保っていた(ハリス氏50%に対しトランプ氏45%)。
ウィスコンシン州の調査でも明確な優劣は示されていない(48%がトランプ氏支持、46%がハリス氏支持。誤差の範囲は3.0パーセントポイントだった)。48%がハリス氏支持、47%がトランプ氏支持だった9月と同様、接戦が続く。
キニピアック大学の調査は、ミシガン、ウィスコンシン両州の有権者が全体的に9月以降、どちらかと言えば共和党寄りに流れている状況を示唆する。
最新の結果を加味してCNNが複数の世論調査をまとめたところ、ミシガン州でのハリス氏の支持率は平均で48%、トランプ氏は同47%だった。ペンシルベニア州での平均もハリス氏48%、トランプ氏47%。ウィスコンシン州ではハリス氏49%、トランプ氏46%だった。ブルーウォールのいずれも、ハリス氏の明確なリードが示されない結果となった。