トランプ氏、米国の「過激なビジョン」を提示 ハリス氏は勢いを取り戻すため奮闘

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トランプ氏、やじに反応か 「たたきのめせ」

(CNN) 11月の米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は大統領就任時の過激なビジョンを提示している。それは米国を一変させ、世界を揺るがしかねない。

一方、民主党候補のハリス副大統領には、投票日までの熾烈(しれつ)な争いで勢いを取り戻そうと奮闘する中、それを回避するための時間はわずか3週間しか残されていない。

トランプ氏は現代米国史上最も有害な反移民の言説をエスカレートさせている。同氏は合法的に居住しているハイチからの移民がオハイオ州でペットを食べていたと虚偽の主張をし、「悪い遺伝子」を持つ部外者が国を「侵略」していると警告した。

トランプ氏は13日、アリゾナ州での集会で、ハリス氏が当選すれば「国全体が移民キャンプに変わる」と根拠もなく示唆した。その2日前にはコロラド州で「米国史上最大の強制送還作戦を開始する」と再び誓い、「国境を閉鎖する。不法移民の国への侵入を阻止する。領土を守る。征服されることはない」と約束した。

さらにトランプ氏は13日、FOXニュースの番組で、軍を「国内の敵」に向ける可能性があると述べ、政敵に対する脅しもエスカレートさせた。2020年の選挙後も権力の座にとどまるために暴力を扇動したトランプ氏は12日の集会でも、言論の自由を行使してやじを飛ばした女性について、「たたきのめすべきだ」と発言した。

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