ハリス氏とトランプ氏、ミシガン州で同時に遊説 激戦州で支持訴え

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デトロイトの集会会場で、ハリス副大統領の登場する動画を眺めるトランプ前大統領/Brian Snyder/Reuters

デトロイトの集会会場で、ハリス副大統領の登場する動画を眺めるトランプ前大統領/Brian Snyder/Reuters

(CNN) 米民主党の大統領候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領は18日、それぞれミシガン州を遊説して回った。両氏は選挙の行方を決する可能性がある同州の選挙人15人を巡り、接戦を繰り広げている。

両氏は多数の有権者を抱えるデトロイト北西のオークランド郡で同時に遊説を行った。オークランド郡には教育水準の高い多様な住民が住み、郊外の有権者が反トランプ氏に流れたこともあって、近年は民主党優位に傾いている。

ハリス氏はウォーターフォード郡区の聴衆を前に、トランプ氏は「大きな公約ばかり掲げているが、決まって実現できない」と指摘。トランプ氏を「米国史上最悪規模の製造業の雇用喪失を招いた人物」と形容した。

さらに、労働組合支持の姿勢を強調し、連邦政府や民間企業に非大卒労働者の雇用を増やすよう働きかけていく方針を示した。

ハリス氏は18日、州西部ケント郡のグランドラピッズや州都ランシングでも、ブルーカラー重視の姿勢を打ち出した。ランシングでは製造業に関するトランプ氏の実績を酷評し、労組組合員にトランプ氏は「労働者の味方ではない」と訴えた。

一方、トランプ氏もデトロイトでの集会で夜を締めくくる前に、オークランド郡オーバーンヒルズで円卓会議に参加した。輸入品に高関税を課すことで米国の自動車製造業を浮揚させると表明し、「関税という言葉は愛より美しい」との考えを示した。

ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンは「ブルーウォール(青い壁)」と呼ばれる民主党の伝統的な票田を構成する。五大湖沿岸に位置する激戦州の3州は2016年大統領選でトランプ氏が勝利したものの、4年後には民主党支持に回帰し、バイデン氏当選の要因となった。

ミシガン州は約15万4000票差でバイデン氏が制した。16年の選挙ではトランプ氏が1万1000票足らずの差でヒラリー・クリントン元国務長官を破り、1992年から続いていた民主党の連勝を断ち切っていた。

州務長官室によると、ミシガン州では既に、94万4000票を超える期日前票が投じられた。これは同州の有効な登録有権者の13%に当たる。

両陣営が狙いを定めるのは、ミシガン州で投票する見込みの特定の有権者層だ。この中には労働者や黒人有権者、郊外の穏健層、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの戦闘を巡るバイデン氏の対応に不満を持つアラブ系米国人といった層が含まれる。

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