米大統領選、すべての州で投票進む 知っておくべきこと
(CNN) 米国民は大統領選投票日の5日、次の大統領を選ぶ1票を投じるため投票所に向かった。
全米で投票所が開いており、夜まで投票が続く見通しだ。激戦州を始めとする米国各地の選管当局者は、投票の完全性を守ることを誓い、有権者に陰謀論に惑わされないよう呼び掛けている。
今日これまでのところ、機器の軽微な不具合によるわずかな遅れ以外に問題は報告されていない。
サイバー・インフラセキュリティー庁(CISA)は、今朝の時点で選挙インフラの安全に影響を与える全米規模の重大事案は起きていないとしている。
8000万人を超える人が投票:CNNやエジソンリサーチ、カタリストが収集した48州とコロンビア特別区のデータによると、8300万人がすでに票を投じた。これは2020年大統領選で投じられた1億5800万票の半数超に当たるが、この年の期日前投票の総数に比べると大幅に少ない。20年には有権者の約7割が郵便や投票所での期日前投票を選択した。
ペンシルベニアとフロリダは迅速な集計を予想:バード・フロリダ州務長官によると、フロリダの選挙結果は「今晩の就寝時間」までに判明する見通し。フィラデルフィア市のブルースタイン市政委員はCNNの集材に、24年選挙では20年に比べ票の集計が「大幅に早く」進む見込みだと語った。「すべてがスムーズに進めば」、6日昼ごろまでに集計が完了するという。
ハリス氏:民主党候補のハリス副大統領は夜、首都ワシントンのハワード大学で選挙結果を見守るパーティーに参加する。これに先立ちラジオインタビューで激戦州の有権者に投票を呼び掛け、その後はハリス氏が「伝統」と呼ぶ家族の夕食に臨む予定だ。
トランプ氏:共和党候補のトランプ前大統領は1票を投じた後に記者団の取材に応じ、勝利を「確信」しているとコメント。「接戦にすらならないだろう」と語った。人工妊娠中絶の機会拡大の是非を問う住民投票でどのような票を投じたかは明かさなかった。事情に詳しい複数の情報筋がCNNに明らかにしたところによると、トランプ氏は家族や友人と一緒にフロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で選挙結果を見守る考えだという。
偽情報を拡散しないよう警告:法曹界のリーダー100人あまりは連名で、投票に異議を申し立てる弁護士に、法廷文書で偽情報を拡散しないよう警告する公開書簡に署名した。書簡では「確固たる事実面、法律面の裏付けなく選挙関連の訴訟を提起すれば、弁護士として守ることを誓った制度そのものを危険にさらすことになる」と指摘している。
司法省の投票所監視員:テキサス州共和党が司法省の監視員の派遣拒否を求めて提起した訴訟で、州は4日、司法省と合意に達したと発表した。これに基づき、監視員は投票所の外に待機する。一方、連邦判事は4日夜、ミズーリ州共和党が提起した訴訟を退け、司法省がセントルイスの投票所に監視員を派遣することを認める判断を下した。