大統領選前夜、各候補が激戦州で最後の集会
(CNN) 米大統領選の投票日を翌日に控えた4日夜、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領は、それぞれ激戦州で最後の集会を開いた。
ハリス氏は東部ペンシルベニア州フィラデルフィアでの集会で、自身のチームは期待と活気に満ちていると強調。一方で、同州が選挙の結果を左右する可能性もあると指摘し、「レースはまだ終わっていない」「史上最大の接戦になるかもしれない。一票一票が意味を持つ」と訴えた。
集まった支持者らは、「我々は勝つ」「後戻りはしない」と唱えて歓声を送った。
ハリス氏は生活費や住居、子どもの保育、高齢者の在宅介護にかかる費用を抑え、労働者と中小事業者への減税を進めるとの公約を繰り返した。人工妊娠中絶の権利を回復する法案を可決させるとも表明した。
7月から107日間の選挙戦を振り返り、「最初からずっと何かに対する戦いではなく、全国民が自由と機会に恵まれた、尊厳ある未来を手にするための戦いを展開してきた」と主張した。
一方、トランプ氏は2016年、20年大統領選と同じく、中西部ミシガン州グランドラピッズで選挙戦を締めくくった。
2時間近くに及んだ演説の中で、不法移民の取締り強化などを改めて約束した。
また、かねて敵対してきた民主党の重鎮ペロシ元下院議長を「悪党」「悪魔」、「不気味」で「ちょっと頭がおかしい」と批判。女性を侮蔑する俗語の頭文字だけを示し、「言いたいけどやめておく」と語って歓声を浴びた。
トランプ氏の発言は選挙戦終盤に入ってから、ますます悪意と攻撃性を増している。
最後に、今年参加した集会は900を超えたと振り返り、演説を終えた。