ハリス氏敗北の米民主党、反省から非難合戦へ

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6日、米首都ワシントンのハワード大学で演説するハリス副大統領/Austin Steele/CNN

6日、米首都ワシントンのハワード大学で演説するハリス副大統領/Austin Steele/CNN

(CNN) 米大統領選でのハリス副大統領の敗北後、民主党内では当初の反省から一転して非難合戦の色が強まっている。ハリス氏に近い関係者や顧問の間では、かたくなに再選出馬をめざし、撤退に消極的だったバイデン大統領の責任を指摘する声が多い。

バイデン氏は7日、ホワイトハウスのローズガーデンで国民向けに演説を行う予定。ただ、激戦州の複数の民主党顧問はCNNに対し、ハリス氏は単純に経済や移民、「変化へのあらがえない欲求」(側近の一人)を巡りバイデン政権と一線を画すことができなかったとの見方を示した。

他の顧問は、人工妊娠中絶を巡る情報発信に依存しすぎた点、選挙戦終盤でセレブに脚光が当たっていた点も指摘した。

民主党の戦略家からは既に、2012年のオバマ大統領再選後に共和党が行ったような党を挙げた選挙結果分析を実施し、民主党が米国の大部分からこれほど乖離(かいり)してしまった理由を調べるよう求める声が出ている。

民主党はかねてトランプ氏を軽蔑する姿勢で団結してきた。だが、ハリス氏が107日間の選挙戦で打ち出したトランプ氏に関するメッセージは、最初はトランプ氏を小ばかにしておきながら突然、民主主義への差し迫った危険として重大視するというもので、こうした変遷が今後議論の的になりそうだ。

民主党の上級顧問はCNNの取材に、「我々はトランプ氏への反対票ではなく、ハリス氏への一票を投じる十分な理由を国民に示していただろうか」と自答した。

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