行方不明のハワイ在住女性の父親、遺体で見つかる 米ロサンゼルス
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス警察は、2週間前に行方不明になったハワイの女性の父親が24日に死亡しているのが発見されたと発表した。
ライアン・コバヤシさんは、娘のハンナ・コバヤシさん(30)を探すためロサンゼルスを訪れていた。ハンナさんと最後に連絡が取れたのは今月11日。この3日前、ハンナさんはロサンゼルス国際空港で搭乗する予定だったニューヨーク行きの乗り継ぎ便に乗らなかった。
ロサンゼルス市警によると、ライアンさんの遺体は24日午前4時ごろ、空港近くの大通りで発見された。検視局は自殺と判断した。
ハンナさんの失踪以来、ライアンさんは家族を代表してメディアで娘の捜索を呼び掛けていた。
ライアンさんはしばらくハンナさんと連絡を取っていなかったという。CNNの取材に対し、ハンナさんとの関係を修復したい、ハンナさんを取り戻したいと語っていた。
家族が不審なテキストメッセージを受信
ハンナ・コバヤシさん/Courtesy Sydni Kobayashi
姉妹のシドニさんによると、ハンナさんはニューヨーク州北部に住むおばを訪ねる予定だった。
ハンナさんと元恋人は交際中にニューヨークへの旅行を計画していたという。破局後、チケットを払い戻すことができなかったため、座席を変更して別々に搭乗し、元恋人はロサンゼルスからニューヨーク行きの乗り継ぎ便に乗った。
CNNはハンナさんがロサンゼルス空港で降機するところと思われる写真を入手。その翌日、ハンナさんはロサンゼルスのショッピングモールで目撃されている。
ハンナさんはその後、家族が名前を認識していない2人の人物に「ベンモ」で送金したという。
10日には、同じショッピングモール内で開催されたイベントにハンナさんが参加した動画がユーチューブに投稿された。
ハンナさんが乗り継ぎ便に搭乗しなかった日から数日のうちに、家族や友人にハンナさんの携帯電話から一連の不審なテキストメッセージが届いた。
ハンナさんから連絡があった最後の日の11日、母親はテキストメッセージでニューヨークに着いたかどうか尋ねた。ハンナさんは「いいえ」と答えたという。シドニさんからCNNに提供されたスクリーンショットによると、ハンナさんは安全でないと感じ、誰かが自分の身分と資金を盗もうとしているという内容のメッセージを友人に送っていた。
あるメッセージには「だまされて全財産を渡すことになった」とあり、その後には「愛していると思っていた人のために」という内容もあった。
ロサンゼルス市警は15日、ハンナさんが最後に目撃されたのは空港だったとして、失踪に関するポスターを作成した。
シドニさんは17日、SNSで、ハンナさんを捉えたロサンゼルスの地下鉄駅周辺の監視映像を入手したと述べたが、映像が記録された正確な日時は不明だった。
映像の中のハンナさんは一人ではなく、「健康状態が良くないようにみえる」という。家族はこれ以上の詳細を共有することはできないと述べた。