黒人の隣人をドア越しに射殺、白人女に禁錮25年 米フロリダ州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
出廷したスーザン・ロリンツ被告=25日、米フロリダ州マリオン郡/Pool/WESH

出廷したスーザン・ロリンツ被告=25日、米フロリダ州マリオン郡/Pool/WESH

(CNN) 米フロリダ州で、家の前で遊ぶ子どもたちをめぐる争いが高じて白人の女が黒人の隣人をアパートのドア越しに射殺した事件で、過失致死罪に問われた女が25日、同州マリオン郡の裁判所で禁錮25年の判決を言い渡された。

判決を言い渡されたのはスーザン・ロリンツ被告(60)。検察側は最高刑の禁錮30年を求刑していたが、ロバート・ホッジス裁判官は被告に前科がなかったことを理由に25年の禁錮とした。

ロリンツ被告は2023年6月2日、自宅アパートの玄関ドアをノックした隣人のアジャイク・オーウェンズさんに対し、ドア越しに発砲して死亡させたとして過失致死罪に問われ、今年8月に陪審団が有罪を言い渡した。

フロリダ州には、状況に応じて自衛のための殺傷力行使を認める法律がある。ロリンツ被告は調べに対し、命の危険を感じたと供述していた。

量刑言い渡しにあたり、ロリンツ被告は「命を奪ってしまったことを申し訳なく思う。殺すつもりはなかった」と謝罪し、あの晩はオーウェンズさんが叫び声を上げていたので混乱していたと振り返った。

ロリンツ被告は逮捕後の警察の調べに対し、オーウェンズさんの子どもたちを含む近所の子ども数人が自分の家の前でやかましく遊び、おもちゃを放置していたことからオーウェンズさんと口論になったことがあると供述。事件があった夜は、オーウェンズさんが自宅のドアをたたいて「殺してやる」と叫んでいたと訴えた。

弁護側は、ロリンツ被告には銃撃するしか選択肢がなかったと主張。しかし裁判官は、通報を受けて警察が向かっていることをロリンツ被告は知っていたと述べ、オーウェンさんが押し入ろうとする様子もなかったと指摘した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国の銃問題」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]