「キャプテン・アメリカ」に救いの手、道路でバイクが故障 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州でこのほど、地元の子ども病院のイベントに参加しようとしていたスーパーヒーロー「キャプテン・アメリカ」が道路でバイクが故障して立ち往生していたところ、偶然現場に遭遇した保安官代理によって助けられる出来事があった。
今回助けられたのは、キャプテン・アメリカの格好をしたマット・グノジェクさん。地元では「コロラド・キャプテン」として知られている。グノジェクさんは病院のパレードに参加しようとしていたが、エンジンの故障のため幹線道路で立ち往生することになった。
ここに現れたのがダグラス郡の保安官代理でパトロール中だったザック・ゼペスキさん。
グノジェクさんはゼペスキさんに対し、自身の保険ではレッカー費用が補償されないため、車を確保するために友人に連絡を取っていると説明した。
ゼペスキさんはグノジェクさんのコスチュームと「軍用スタイル」のバイクに興味をひかれ、行き先を尋ねた。そして、グノジェクさんの行き先がわかると、すぐに行動に移した。
ゼペスキさんはレッカー費用を負担すると申し出て、グノジェクさんと友人が車両の手配をしている間、バイクを安全な場所に移動させてレッカー車を待った。
ゼペスキさんは「何度かそうした子どものためのパレードに行ったことがあり、子どもたちの笑顔を目撃した。ただ素晴らしかった」と語った。グノジェクさんの善行を手助けするためにできることがあれば、それだけで十分だったと振り返った。
グノジェクさんは結局、パレードには間に合わなかったものの、いくつかのイベントには参加した。そのなかにはゼペスキさんの保安官事務所が主催したイベントもあった。
グノジェクさんは、ゼペスキさんにこれ以上感謝することはできないとし、こうしたすべてのイベントに参加して、子どもたちを訪問し、目的のためにより多くの人たちを集めることができたと語った。
グノジェクさんは、小児がんと闘う家族のための募金活動を行っており、病院や避難施設の訪問や退役軍人のイベントに参加するなどしている。
ゼペスキさんの親切な行いにはSNSで称賛の声が上がり、レッカー費用の支払いを申し出た人もいた。ゼペスキさんはそうした申し出は断りつつも、そうした人たちに対してはレッカー費用の代わりに、コロラド・キャプテンや子ども向けの基金や慈善活動に寄付するよう促している。