連邦職員に実績報告求めるメール、「無回答なら辞職扱い」とマスク氏
(CNN) 米連邦政府で22日以降、職員に職務上の実績を報告するよう命じるメールが届いていることが分かった。トランプ政権の政府効率化省(DOGE)を率いる起業家イーロン・マスク氏はX(旧ツイッター)上で、「回答がなければ辞職とみなす」と宣言した。
すでに多数の職員に無署名のメールが送られ、その文面をCNNが入手した。各自の前週の実績を5件程度の箇条書きで記載し、上司を宛先に加えた同報メールで返信するよう指示する内容。
マスク氏はXへの投稿で「トランプ大統領の指示の下、まもなくすべての連邦職員にメールが届く」と予告し、無回答なら辞職扱いになると言明した。
メール自体に辞職扱いへの言及はないが、締め切りは米東部時間の24日中と記載されている。
トランプ氏はマスク氏が投稿した直後、保守系の集会で同氏を「愛国者」と呼び、「大変よくやっている」と称賛した。
これに先立ち、トランプ氏は同日午前、マスク氏が「もっと攻撃的」になることを望むとSNSに書き込み、マスク氏もこれに答えて「そうします」とコメントしていた。
米公務員連盟(AFGE)のケリー委員長はCNNへの声明で、メールには「連邦職員とその重要な職務を徹底的に見下す」トランプ政権の態度が表れていると指摘した。さらに、マスク氏は選挙で選ばれて役職に就いたわけではなく、これまで公務に従事した経験もないと批判。違法な解雇に対しては法的措置を取る構えを示した。