米下院、つなぎ予算案を可決 期限迫るなか共和党の勝利
(CNN) 米下院は11日、政府機関閉鎖を回避するためのつなぎ予算案を賛成多数で可決した。ジョンソン下院議長(共和党)としては、反対派を押し切り、トランプ大統領が支持する秋までの予算案の可決に成功した形だ。共和党は14日深夜に現行の予算が失効して政府機関が閉鎖するのを回避しようと奔走している。
つなぎ予算案は賛成217対213の賛成多数で可決した。予算案は上院に送られる。上院の民主党に対しては、この予算案を支持するか、あるいは、トランプ氏との間の支出をめぐる対決に乗り出して政府機関閉鎖の危険を冒すか決めるよう圧力が強まっている。
今のところ、ジョンソン氏の力の誇示が、上院民主党トップのシューマー院内総務を説得して政府機関閉鎖を回避させるのに十分かどうかはわからない。
今回のつなぎ予算案が上院で可決するには、民主党側から少なくとも8人が賛成に回る必要がある。ただ、予算案にはトランプ政権下で議会の支出をめぐる権限を守るために共和党が要求してきた譲歩は一切盛り込まれていない。
情報筋によれば、上院民主党は12日に会合を開き、今回のつなぎ予算案に対する立場を協議する。
つなぎ予算案の行方は不透明だが、下院共和党は今回の予算案可決について、トランプ氏にとっての大きな勝利だと歓迎した。予算案をめぐっては最も強硬な保守派の一部に対しても支持するよう説得していた。